- キャンピングカーのベンチレーター(換気扇)から雨漏りが起こってしまった
- 突然の雨漏りにどう対処したら良いか分からない
- 雨漏りの修理はいくらかかる?
本記事は、こんなお悩みをお持ちの方へ向けて書いています。
目次
キャンピングカーの天井、ベンチレーターから雨漏り発生
キャンピングカーライフ(キャンライフ)も早いもので530日が過ぎました。
コトの発端は、納車から5ヶ月経った頃でした。
季節は冬…
そして、こともあろうに、どこの車屋さんもキャンピングカー屋さんもお休み中の、年末年始のことでした。
当時の私達がネット検索で助けを求めた先の情報は、自分でキャンピングカーの天井に登ってコーキングをする、という内容しかありませんでした。
そこで天井で作業出来ない方、プロに修理を任せたい方の情報になるように、記事を書きすすめていきます。
連日の降雪により、キャンピングカーの天井に積雪が
雪景色に慣れていない私達のテンションが爆上がりだったのですが…
天井部分に推定10cm以上の雪が載ったままの状態が数日続いていました。
しかも以前に積もった雪が解ける前に、次の雪が降り積もってしまっていて。
この数日間はいつもにも増して、燃費も悪くなっていました。
燃費の面で見ても、車体の天井に積雪がある状態で長期間走行するのは良くなさそうです。
ラダーなし、FFヒーターなしのキャンピングカー
私達の動く城は車高3.1mのキャンピングカーのキャンピングカーです。
簡易的な天井部分の雪かきさえ出来ずにいました。
まず「これがついてるとキャンピングカーっぽい!」と言われるラダーがありません。
ラダーとは車体のリアにあるハシゴです。
もしラダーがあるキャンピングカーだったら、天井に登って積もった雪をどかせます。
でもラダーがないから、それが出来ない…!
また、当時まだFFヒーターヒーターを搭載していない車体でした。
中古購入時にFFヒーターが付いていない車体だったのと、初期費用を抑えたかったので追加設置もしていませんでした。
きっとFFヒーターがあったなら、車内を温めることで多少雪解けの手伝いが出来るかもしれませんが、それさえ出来ませんでした。
FFヒーターがあったら、車内からの暖気で雪解けもしやすかったかなぁ?
私達はお互い「雪も塊になると重くなるから、あまり良くないね」と話していましたが、何かとなぁなぁにしてしまっていました。
しかし、そうこうしている内に、どうもマルチルームのベンチレーターからポツ…ポツ…と雨漏りがしてきてしまったのです。
そうです、雪解け水がベンチレーターをつたって、車内に入り込んでいるようでした。
早急に雪を解かそうと思い、洗車場があるガソリンスタンドに駆け込み、水をかけて雪を解かそうとしました。
しかし氷化して固まった雪は、水では全然解けてくれませんでした。
天井と雪の隙間に紐を入れてゴシゴシして雪を引きはがそうともしましたが、それも無理でした。
この時は「雪解けを待つしかないね」と悠長なことを言っていましたが、すぐに後悔することになります。
数日で急激な悪化
数日後、具体的に3日後、事態は急変します。
何と、ポツ…ポツ…と漏れていた雪解け水が、ダバダバッと小さな滝の様に降り注いできたのです。
まるでダム決壊のごとく、ダバダバと降り注ぐ水。
これは流石にまずいということで、急遽修理してもらうことにしました。
ちなみにこの間、少しでも車内への浸水を食い止めようと、ベンチレーターの枠部分にタオルをテープで貼っていました。
車内でトイレをするのに、その際に私達が濡れるからです(笑)
そして同時に、常に降雪&積雪のある北陸から東海方面に南下することにしました。
少しでも太陽の力で雪を溶かそうと考えたのです。
これが功を奏して、3日後には東海地方で完全に氷化した積雪が溶けてなくなってくれました。
マルチルームの天井修理の開始
自己修理ではなく、ビルダーへ持ち込み修理を選択
今回の修理を私達は自分達で修理せずに、キャンピングカーの海の親であるビルダーさんにお任せしました。
- 遊ぶ道具でなく家として使っているので、自分で処置する実証実験ではなく、確実に直したい
- 後日追加修理をせず、一度で作業を済ませたい
- ダイネットのベンチレーターにも不安があったから
- ラダー(ハシゴ)がないので、天井部分に乗って作業が出来ないから
今回雨漏れしたベンチレーターは幸いにもダイネットではなくマルチルームだったため、被害は最低限に抑えられました。
うちのキャンピングカーのマルチルームはトイレ&シャワー室として使っており、耐水仕様になっています。
これがもしマルチルームではなくダイネット部分で雨漏れが起こっていたらと考えたら…恐怖です…。
ベンチレーター交換か、コーキングで補強か
結果雨漏りの原因は、ベンチレーターの枠の劣化によるものでした。
中古で購入したキャンピングカーの製造は11年前の車体で、天井は常に紫外線にさらされていたことでしょう。
そしてプラスティックやパッキンも劣化していたことでしょう。
ベンチレーターを外すと、ハッキリと枠に亀裂が入っており、その隙間から雨漏りが発生していることが判明しました。
更に不安は的中し、車体の木材まで浸水してしまっているとのことでした。
素材はプラスチック製で、中古で購入する前からとっくに劣化していたようです。
そう言われてみれば購入時の下見の際に、ダイネット部分のベンチレーター周りの天井の壁紙に雨漏りの跡がありました。
▶に亀裂が入っているのが分かります。
▶枠の4辺中、3辺が割れていました。これだけ隙間があれば、ダッバダバ降り注いでくる訳です…。
当初、修理代を抑えたい私は、雨漏り箇所をぐるぐる入念にコーキングしたいと考えていたので、新しいベンチレーターへの交換は考えていませんでした。
内容は、ダイネットのベンチレーターをマルチルームに移設して、ダイネット部分は新たにベンチレーターを購入して取り付ける、という内容です。
なぜかと言うと、前職の経験で経年劣化の考えが深く根付いていたからです。
- キャンピングカーに乗っていても乗っていなくても、経年劣化は起こる
- プラスティック製のベンチレーターは、この後もどんどん劣化が進んでいく
そして極めつけの
- きっとダイネット部分も劣化は進行しているはず
もしダイネット部分で大規模な雨漏りが今後起こったとしても、日本のどこにいるか分からないから、すぐに修理をしてもらうのは厳しい。
幸いなことに、マルチルームへ移設する予定のダイネットのベンチレーターには目立った劣化や損傷は見られませんでした。
いよいよベンチレーターの設置です!
どのベンチレーターが良いのか?
ベンチレーターと一言で言っても、いくつか種類があります。
特に予算を上げればリモコンで稼働出来るタイプの物があると知った時は驚きましたが、今回はいかに予算を下げて交換するかなので、比較的安いタイプの物をご紹介します。
マックスファン
新たにダイネットに取り付けることにした、ベンチレーターがこれです。
手動でカバーを上げ下げすることで、空気孔を作る。
今まで風量調整が出来なかったのと、音がうるさかったので、あまり実用的に使用することはありませんでした。
このタイプは車内の空気を車外に出せるし、車外の空気を車内に取り込めます。
しかし一番嬉しいのは、とにかく音が気にならないこと!とても静かです!
但し空気孔部分のカバーを上げた状態で使用するので、走行中は閉めて走ることで故障を防ぎましょう。
手動でカバーを上げ下げ出来て、風量調整が出来る
風量調整が出来る
稼働中、とても静か
走行中は閉じる必要あり
ファンタスティックファン
元々ダイネットにあった物で、今回マルチルームに移設することにした物です。
風量調節が出来ない
稼働中とにかく煩い(夜間に空気の流れを作るために稼働しようものなら、煩くて寝られない)
空気孔部分に稼働しないカバーが付いているので、走行中でも空気の入れ換えが可能
選んだのは\40,000万円台のベンチレーター
そこで浮上した問題が、どのベンチレーターを選択するかです。
- 元々ベンチレーターはダイネットに1つ、マルチルームに1つある
- マルチルームのベンチレーターの枠が割れてしまっている(雨漏りの原因)。
- あまり部材費をかけたくない…
- 修理で預けてしまうと寝泊まり出来る場所がないので、日帰りで引き取りたい
そこで私達が選んだのが
- 劣化がほぼ見られないダイネットのベンチレーターをマルチルームに移設する
- ダイネットに新しいベンチレーターを導入する
という内容です。
ベンチレーターは、この種類を選びました。
予算を上げると、リモコン式の物もあります。
結局、ダイネットのベンチレーターをマルチルームに移設、ダイネットには新しいベンチレーターを設置することにしました。
雨漏りを未然に防ぐには
今回の場合、たまたまマルチルームで雨漏りが発生してしまいましたが、この事件は事前に防げたはずです。
その気になる理由を下にまとめました。
中古キャンピングカーを購入する際には、内装を確認しよう
私達は次のキャンピングカー購入など全く考えていませんし、もうキャンピングカーを買う日はこないでしょう。
しかしこれから購入される方には、ぜひ内装で「ん?」と思ったら、その違和感を大切にして欲しいと思います。
今回の雨漏れはマルチルームだけでしたが、中古購入時にダイネットの天井に水染みがあったのを思い出し(壁紙は中古車店で貼り替えてくれてたことになっていた)、結局室内のベンチレーターも交換して貰う事にしたのです。
かくしてダイネット部分のベンチレーターをマルチルームに移設してもらう時に判明したのですが、何と新しい壁紙を貼り替えてくれると言っていた箇所の壁紙には雨漏りの跡が残ったままになっていました。
なぜ跡が残っているのが判明したかというと、なぜかベンチレーターの外枠が大きい物に取り替えられていて、壁紙部分が隠されていたからです。
今回修理に持ち込んだ先は、キャンピングカーの産みの親であるビルダーさんの会社ですが、技術者の方が推測するに
との見解でした。
そんな経緯もあり、日本一周中に不具合のたびに修理をしてくれる工場に戻りたくないので、悩みに悩んだ結果、ベンチレーターを交換しました。
少しでも長い期間、安心して旅を続けられますように、と祈りの気持ちを込めて。
余談ではありますが、中古車への理解をして購入しているつもりですし、今はもうこのキャンピングカーに愛着があります。
しかし購入した初っ端から修理や増設が必要なら、新車でランクを落として別の車体の方が良かったのではないかと、頭の片隅で思ってしまう瞬間でした。
しかしこれは後日、新車でも納車数カ月で不具合が出る車体があると聞いてから、この考えは薄れました。
雨漏りベンチレーター→新品購入の修理費用はいくら?
最後に気になる修理費用です。
- ファンタスティックファンを移設
- マックスファンを購入&新設
この修理内容で工賃コミコミで、\69,660となりました!
自分で雨漏りをどうにかしようとしていたら、使ったこともない特製も分からないコーキング材をグルグルにベタベタに塗っていたところでした。
もしそうしていたら、道具を揃えても\1,500以内で済んでいたと思います。
しかし今回の修理で安心を買ったと考えることにしました。
取り外してみた結果、使い回せたり出来ると分かりましたが、やはり長期間外で生活する私達には、プロに見て貰うことで安心感を得ることが出来ました。
また天井に上がれる環境がない以上、無理して安く済ませようとした結果落下でもしていたら、それこそです。
まとめ
結局のところプロに任せることで安心感を買うので、高い修理代を高く感じないように努力しています(笑)
もし知識があって全て自分で出来て色々出来る方は安い方法もありますが、今回はそんなお金の掛かるプロの修理内容としてご紹介させて頂きました。