キャンピングカー購入の選択肢にキャブコンが入っている方が、
キャブコンを購入して後悔しない・後悔が少なくなるように、
キャブコンの特徴を徹底的にご紹介する内容になっています。
目次
キャブコンを知る
トラックだけがキャブコンじゃない
“キャブコン”と聞くとトラックをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
特徴的な、運転席の上部分がナポレオンフィッシュの様なコブがあるタイプのキャンピングカーです。
しかし実はキャブコンは、大きなトラックをベースにした車両以外にも、一回り小さなトラック(ライトキャブコン)、更にはハイエースをベース車両にしたキャブコンもあります。
ハイエースベースのキャブコンは、“一見キャンピングカーに見えないから人気のバンコン”とは異なり、車体を見ると一目瞭然、キャンピングカーそのものです。
今回はそんなトラックベースのキャブコンと、バンベースのキャブコンを徹底的に解説していきます。
キャブコンこそキャンピングカーの代表?
見た目がいかにも“キャンピングカー”なキャブコン。正式名称を「キャブコンバージョン」と呼び、ベース車両はトラックです。
そしてトラックの荷台部分に“シェル”と呼ばれる住居部屋を乗せたタイプなので、見た目はまさにthe・キャンピングカーです。
駐車場に停めていると車外から「あ~、キャンピングカーだ~」と言われ、車内を覗かれることも多いキャブコン。
キャンピングカーと聞くとこの形を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
そしてthe・キャンピングカーを演出する大きな要因は、運転席の上部のバンクベッドと呼ばれる就寝スペースではないでしょうか。
バンクベッドは広々とゆったり寝られるのはもちろん、お子さんだけでなく大人にも大人気の空間で、童心に戻ってテンション爆上がりの構造になっています。
またキャブコンのシェルは、(メーカーによりますが)FRPと呼ばれるガラス繊維で作られており、断熱性に優れています。
それゆえ、鉄製の普通車と比較すると夏の高温・冬の低温といった外気温を感じにくいのが特徴です。
バンコンや軽キャンピングカーよりも大人数で利用出来るので、ファミリーやグループで使うのにオススメの車体です。
トラックベース・キャブコン
特徴
キャブコンは車内空間が広いので、比較的自由にレイアウトをカスタム出来るので、自分好みの住みやすい空間にすることが可能です。(各ビルダーによる)
このサイズのキャブコンの最大の魅力は、常設ベッドが備えられ、荷室の居住部分で直立して歩けるのもポイント高く、車内での生活もストレスなく過ごせる点です。
快適に眠れるベッドの他に、シンク(コンロや流し台などの部分は正式にギャレーと呼びます)、ダイネット(テーブルと椅子)、マルチルーム(シャワー・トイレ室)など、軽キャンやバンコンには難しい装備を多く備えることが可能です。
車というよりは走るワンルームという感覚で、実際に決まった家を持たずにキャブコンで生活している人もいます。
ただし車体の大きさから、慣れないと運転がしづらい・停められる駐車場が限られる、というストレスを感じやすいのも事実です。
またキャブコンは、軽キャンやバンコンからのステップアップとして選択されることが多い傾向にあるようです。
人気車種
ナッツRV 【CREA(クレア)】の魅力4選
(出典;NUTS RV)
- アイドリングだけで家庭用エアコンが使える(※環境による)
- ソーラー充電&外部充電で、サブバッテリー&メインバッテリーも充電可能
- 4~5時間の走行で3個のバッテリーがほぼ満充電になる
- メインバッテリーが上がっても、サブバッテリーでエンジンを始動するとが出来る
バンテック 【ZiL(ジル)】の魅力4選
(出典;VANTECH)
- 初めてキャンピングカーデビューする人でも安心して楽しめるよう、「運転のしやすさ」と「安全性」を追求している
- サブバッテリーの充実度から、停車中のキャンピングカーで快適に過ごせる
- 室内空間を快適にする装備が搭載されている
- 発電機が搭載されている
日本特種ボディー(NTB) 【SAKURA(サクラ)】の魅力4選
(出典;日本特種ボディー)
- 小型ディーゼルトラッククラスNo.1の燃費性能(※1)を誇るイスズエルフがベース車両
- 業界最高の安全性能(全輪ディスクブレーキ、車両安定性制御装置、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報装置、エンジン不調を事前に予測する予兆整備システムを搭載)
- 日本の建築基準法を考慮したシックハウス対策がされた室内空間
- 国内生産で、レイアウトなどユーザーの希望に合せた柔軟な対応をしてくれる
メリット
このサイズのキャブコンの魅力は、車内空間に余裕があり家電などの装備も一式揃っているので、家同様ストレスなく快適な旅が楽しめる点です。
特にベッドが確立されているので、ベッド展開の為に座席を動かすなどの手間なく、そのまま旅先で楽しんだ後に睡眠を取れるのは魅力的です。
中古車では新車のバンコンを購入するより安い車両も多くあります。
デメリット
新車で購入すると、車両金額は比較的高いです。
トラックサイズの運転に慣れる必要があります。
また、荷室部分は運転席よりも幅が広いので、サイドミラーでもサイドが見えにくいです
また背の高い車高を気にして運転するのは、かなり気を使います。
サイドミラーを広角の物に変更し、バックモニターで車体後ろを確認出来るようにする必要があります。
ライトキャブコン
(出典;NUTS RV)
日本の道路事情に合ったサイズ感の、居住と機動を両立させたコンパクトサイズのキャブコン。
一般的な駐車場のスペースである全長5m、全幅2mに収まるサイズのキャブコンを指すことが多いようです。
特徴
ライトキャブコンのベース車体はMAZDAのBongoや日産のバネットをベース車両にしたキャンピングカーを多く見かけます。
トラックベースのキャブコンに比べると小型なので、運転・駐車を考慮したサイズ感的に人気が高いです。
ベース車両のBongoが2020年8月に国内生産を完全停止するとのことで、代わりになる車体が気になる所ですね。
人気車種
NUTS RV 【Mush(マッシュ)】の魅力4選
(出典;NUTS RV)
- 5タイプのレイアウト展開により、より好みの使い勝手の良い車種を選べる
- ボディーカラー、内装カラーも好みの色を選べる
- コストパフォーマンスNo.1とも言われる”Mush”、実はアルミボディーなので、軽量、汚れ・サビに強い、強度が高く柔軟なので衝撃吸収してくれる
- コンパクトな見た目の限られたスペースが全て動くワンルーム
ロータスRV 【MAMBOW(マンボウ)】の魅力4選
(出典;キャンピングカー比較ナビ)
- 洗練された居心地の良い空間
- 広々としたバンクベッド
- 高級感のあるカウンターキッチン
- 人気のあるエアコン、ソーラーパネル、インバーターが標準搭載されている
東和モータース 【CARBBY(カービィ)】の魅力4選
(出典;東和モータース)
- 3タイプのレイアウトから選べる
- ボディーカラーは4色から選べる
- アルミボディなので断熱性・軽量化が実現し、ゆえに安全性・省エネ・環境にも優しい
- コンパクトボディにリアタイヤはダブルタイヤなので、安全性up
メリット
運転席もシェル(荷室部分)も広く、移動・生活共にストレスを感じません。
ライトキャブコンは、女性オーナーさんも多くいらっしゃり、キャブコンよりも小型で駐車・走行共に楽に出来る点から人気を博しています。
デメリット
トラックベースのキャブコンと比べるとコンパクトなのには変わりないので、大人4人の旅になると、かなり手狭に感じるようです。
体格の良い男性オーナーさんが運転するにはかなり狭い体感で、参考までに、175cm60kgの男性が運転席に座ると、ハンドルを握った時に扉に肩・腕がぶつかり、足元は膝がハンドルの支柱部分がぶつかります。
天井に髪が当たるくらい近く、人によっては圧迫感を感じそうです。
常に姿勢良く運転をする方は問題ないかもしれませんが、ゆったりと運転するタイプの方にはかなりキチキチの空間に感じるかもしれません。
バンベース・キャブコンの全て
(出典;RV TRUST)
バン(商業車)をベースに居住区部分を載せているタイプのこのキャブコンは、キャンピングカーを見慣れない人から見ると「バンのハズなのにボディはキャンピングカー??」と混乱するようです。
ゆえに「いかにもキャンピングカーの見た目が嫌だからバンコンに…」という方は購入を迷われるのではないでしょうか。
特徴
バンの横幅よりもシェル(荷室)が広いので、室内空間もそれだけ広く使えます。
また通常のバンとは異なり、ボディ部分は断熱性に優れているのも魅力です。
走行はバンのパワーと安定感があり、荷室はまさにキャンピングカー。
走りも居住空間も充実させたいなら、このタイプのキャブコンはもってこいですね。
代表的な人気車種
Funluce 【Serengeti(セレンゲティ)】の魅力4選
(出典;Funluce)
- ハイエース(ロングワゴンGL/2700cc)をベースにしているので、抜群の走行性とパワーがある
- サブバッテリー2機を搭載し、室内100Vコンセント付き
- マルチルームも装備してあるのでポータブルトイレを置いたり収納スペースになる
- 安全・安心の剛製スペースフレーム入り多層断熱シェル採用!
RV TRUST 【ボレロV.MAX】の魅力4選
(出典;キャンピングカースタイル)
- 標準装備のままでも十分満足出来る装備が完備されている
- FRPシェルと鋼製フレームを組み合わせ、堅牢なフレーム構造
- シェルは6層の素材を重ね約70mmの厚さを持っているので、断熱性が卓越している
- マルチルームにはカセットトイレ、専用の手洗い、シャワーが設置されている。中でも温水ボイラーで温水も使える
メリット
バンベースなので運転間隔は一般車に近く、パワーもあり走行性能にも優れているので、長距離の移動もストレスを感じない。
キャンピングカーの見た目、サイズの見た目からは分からないラグジュアリーな内装は大人の車旅にはもってこいのオシャレさ。
動く家を通り越して、動くホテルのような大人のオシャレさがある。
デメリット
筆者にはデメリットが見当たりません…
(デメリット情報、お待ちしております!)
キャブコンに向いている人のタイプ
キャブコンと一言で言ってもサイズ感は三者三様でしたね。
そんな中で、キャブコンはこんな方にオススメしたいと思います。
- 家族で使いたい
- 居住空間では直立したい
- 空間を広く使いたい
- ベッド展開せずに、気軽に寝たい
- シャワー・トイレ・エアコンなどの装備がある環境で快適に車旅をしたい
- 長期間の車旅・バンライフをしたい
- 有事の際は1ヶ月くらいキャンピングカーの中で生活する予定
- 中古でもサイズアップして余裕を持ちたい
あなたに合った素敵な1台と出会えますように。