この記事は
キャンピングカー購入の選択肢にバンコンが入っている方が、
バンコンを購入して後悔しない・後悔が少なくなるように、
バンコンの特徴を徹底的にご紹介する内容になっています。
目次
バンコンを知る
私は現在、家を断捨離して中古キャンピングカーを生活の拠点とし、日本一周をしています。
愛車兼自宅はキャブコンですが、実は旅を始める前はバンコンに憧れバンコンを購入予定でした。
ではなぜバンコンにしなかったのか、所々で「バンコンでの日本一周」を諦めた理由を補足させて頂きますので、これからバンコンをお迎えされる方の参考になれば幸いです。
見た目は普通車、車内はキャンピングカーなのが人気の理由
バンコンはその名の通り、バンの車体をそのまま活かしたキャンピングカーで、パッと見は普通車に見えます。
キャンパーバンとも呼ばれ、ワンボックス車の車体を活かし、車内の居住空間を架装したキャンピングカーです。
それゆえ使う場所を選ばずに乗れるので、日常使いにも旅使いにも好まれ、日本で今一番人気のキャンピングカーと言われています。
バンコンは今、日本で一番人気のキャンピングカー?
バンコンが人気の秘密は、そのサイズ感にあります。
1t積の国産貨物車の他に、一回りコンパクトな750g積の国産貨物車、そして国産乗用ワゴン車をベースにしたキャンピングカーのため、平日は仕事に・休日は買い物に・連休は旅に、とフル活躍してくれる1台になります。
(※少し大きいサイズの欧米車のキャンピングカーもあります)
また乗車定員は10名以下で、普通免許で運転出来る物がほとんどです。
特徴
バンコンの魅力の1つは、走行性能と運転のしやすさです。
まず車体サイズは車そのものの車幅、車長なので、取り回しが良いです。
また駐車出来る場を選ばず停められ、高さ制限のある立体駐車場に停められることも多く、乗用車同様に乗りまわせます。
ただし、ベース車両をロングタイプにする場合は駐車場からはみ出してしまうことがほとんどです。
また走行性能は車のパワーそのものなので、長距離でも登り坂でもグングン走れます。
ハイエースやキャラバン(NV350)等のバンを改造してキャンピングカーにしたタイプが多く見られ、ボディーに手を加えないので安全性も、製作も比較的容易で値段も抑えられる上に、走行性能が高いのが特徴です。
居住部分のレイアウトは各ビルダーさんが独自の提案をしてくれるので、ベース車両が同じでも、車内は全く異なります。
そのため、どのキャンピングカーもレイアウトのコンセプトを明確にされている車体を多く見ます。
例えば“大人ラグジュアリー”と謳い大人2人旅をコンセプトに、車内は余裕のあるホテルの様な空間を演出する内装だったり、
“ペットと一緒に車旅”と謳い、汚れが付きにくい内装や車外で使えるシャワーを装備されていたり。この様にコンセプトが設定されています。
特にバンコンは限られた空間に何でもかんでも架装は出来ないため、目的に応じたレイアウトが施されています。
今注目のバンライフを長期間に渡ってしようと思った場合、ギャレー(シンク)からトイレまで架装した場合は、それだけで居住空間が狭くなってしまうので、大人2人の生活スタイルに向いているでしょう。
逆に車内の架装はシンプルにしてファミリーで寝泊まりするだけなら、居住空間は広く確保出来ます。
外で飲み食いして車内で寝るだけであれば、フルフラットに出来るベッドさえ完備出来ていれば十分でしょう。
この時。もし万が一、BBQの予定をしていたのに突然天気が崩れてしまい、車内で簡単な調理をしたい場合は、やはりキャンピングカーの醍醐味といえるギャレー(シンク)があってダイネットがあれば、車内でテーブルを囲んで食事が出来ます。
この様に、どこまでを想定してどこまでの架装をするか。限られた空間の中は、シンプルにも出来るし便利にも出来ます。
人気車種
ナッツRV【Leek】の魅力4選
(出典;NUTS RV)
- リアには常設のWベッドがレイアウト出来るので、毎回のベッド展開の必要がない
- 天井・壁・床の、全車全面が断熱仕様なので夏も冬も安心の車旅が出来る
- 走行時には全員が前向きに乗車出来る
- 収納が上にも下にもたっぷり
Toy-Factory【BADEN】の魅力4選
(出典;Toy-Factory)
- リアには常設のWベッドがレイアウト出来るので、毎回のベッド展開の必要がない
- 高断熱アクリル2重ウィンドウを標準装備
- 居住区は180cmあるので直立した生活が可能
- 収納が上にも下にもたっぷり
WORKVOX【SEDONA】の魅力4選
(出典;グーネット)
- 商談の際には3Dを使って説明してくれるので、実際のイメージが湧きやすい
- タイヤもアウトドア仕様になっており、オートサイトや山道などの凸凹道も問題なく進行出来る
- 不便を楽しむというコンセプトで装備は必要最小限なので、自分好みのレイアウトにしやすい
- 細かいレベルで追加機能を搭載出来るので、自分のライフスタイルに合った1台になる
メリット
バンサイズのままなので取り回しがとにかく楽なので、万人受けしやすいです。
特に走行・駐車場・普段使い、どれを取っても好まれる条件です。
またキャンピングカーに見られにくいので、ご近所さんの目が気になる方には最高のラインナップです。
トラックベースのキャブコンと比較すると燃費が良い。(およそ倍違う)
デメリット
~私がバンコンを諦めた理由~
手間
今回ご紹介した、リアベッド常設タイプは実は少なく、毎回ベッド展開をしなければならない車種が多いのが事実です。
夜食事の後に車内を片付けてベッド展開し、翌朝ベッドをしまってから朝ご飯の支度をして…
これは毎日のことになるとストレスに感じるので現実的じゃないと感じました。
空間
実際にバンコンに乗られている方のレビューでは、大人3人では既に、この空間で長期車旅をするのはストレスを感じやすいようです。
ご夫婦と小さなお子さんだと、この空間で十分と感じられても、お子さんが大きくなったら一回り大きいキャンピングカーへの乗り換えを考えていらっしゃる・実際に乗り換えた方も多くいらっしゃいます。
必要な架装をするとキャブコンばりの金額に
標準装備のみのバンコンは、基本空間を確保するために余計な装備は搭載しない傾向にあります。
その中で私は車内にマルチルーム&トイレ&シャワーを設けたかったし、毎日のことになるので夫には居住空間で直立出来る空間を確保したかった。
そこで必要な装備を追加していったところ、新車でキャブコンを購入するのと同等の金額になることが判明しました。(むしろキャブコンよりも高額なバンコンも多数あります)
ホイールベースが長いバンコンよりも、トラックベースのキャブコンの方が乗り回しが楽だと分かった時には驚きました。
これは実際Uターンや狭い路の右左折をする時にその違いが歴然です。
車を守る
キャンピングカー以前にハイエース自体が人気車種なので、盗難されやすい傾向にあるのも事実です。(国産車盗難数2018年まで10年近くNO.1でした)
(もし乗用ハイエースのつもりで盗んだ車がキャンピングカーだったら、犯人はどんな反応をするのでしょうか…)
これは盗難防止に別途ハンドルロックをつけて予防しましょう。
バンコンに向いている人のタイプ
バンコンと一言で言っても、そのレイアウトや特徴は三者三様です。
しかし共通点は「限られた空間をいかに上手く使うか」です。
そんな中で、バンコンはこんな方にオススメしたいと思います。
- 日常的に乗用車としても使いたい
- 乗用車の走行能力で乗りたい
- 駐車場に悩みたくない
- 豊富なバリエーションの中から自分にあった1台を選びたい
- 必要最小限の装備で十分
- 手軽に短期間の車旅を楽しみたい
- 一見キャンピングカーに見えない車体にしたい
あなたに合った素敵な1台と出会えますように。