バンライフの知恵

キャンピングカーに住む夫婦がコロナワクチン接種をして分かったこと

注意書き

この記事は新型コロナウィルスワクチン接種の内容を含みます。
接種の選択は各人にあり、接種を促すものではありません。
私たち夫婦が、リアルなバンライフ中に経験した内容をまとめます。
またこの記事はワクチン接種をしたから安全を謳うものではありません。
私たちは現在も日本一周の旅を中断しており、これからも状況が落ち着くまで当面の間旅は再開しません。
ただし現在旅をしているかたを非難するものでもありません。
同世代のかた、ワクチン接種を迷っているかたにとって、少しでも助けになれば幸いです。

家を断捨離して中古キャンピングカーに住む私たち夫婦。
キャンピングカーライフを始めてから4年になりました。
なぜキャンピングカーに住んでいるか、なぜ日本一周をしているのか興味を持たれたかたは、関連記事も読んでいただけると幸いです。

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さて、私たちの目標である日本一周でしたが、今は旅の足を止めています。
そして昨年より新型コロナウィルスの影響を加味し、私たちはワクチン接種を受ける選択をしました。
ありがたかったのが、停泊している地域で自衛隊の大規模接種会場が開場されたことです。
自衛隊大規模接種会場では、地元民だけでなく居住区以外の人も接種できるシステムでした。

日本一周を自主自粛している私たち夫婦ですが、しかし、家を断捨離している住処はキャンピングカーしかありません。
ワクチン接種は関係なく、自慢のキャンピングカーは「完全自立型」を謳うキャブコンの車両(ベース車両がトラックタイプ)で、長引くコロナ禍でも1ヶ月買い出しをせずに不自由なくキャンピングカーライフを送れていました。

そしてワクチン接種前後もキャンピングカーライフを送っていましたが、キャンピングカーだからこそ、接種後の副反応に苦しんだ時期も助かりました!
ということで、今回は副反応でヘロヘロのグデグデになった私たちの、接種後に「キャンピングカーだから助かった!」という経験から、我が家のキャンピングカーの設備を褒め称えたいと思います!

目次

リアル・キャンピングカーライフのコロナワクチン接種前の備え

夫が先に接種し、私が夫の接種から2日後に接種となりました。
すでに接種が進んでいる世代の声が連日ニュースに取り上げられていたので、夫婦間の接種の工程をもう少し開けたかったのが本音です。
しかし幸運にも2021年7月末(夫接種日)と8月頭(私接種日)に大規模接種のキャンセル枠で予約が取れたため、余裕のない工程で接種してもらうことに……。
なかなかスリリングな工程で副反応が心配だったので、念には念を入れて、買い出し等しなくて済むように事前準備をすることにしました。

キャンピングカーの隠し玉的存在!床下収納

我が家のキャンピングカーには床下収納があり、防災意識から常に重量のあるローリングストック品は床下収納で保管しています。
例えば、缶詰類や液体、お米などです。
そして今回も、飲み慣れたゼリー状の栄養補助食品と缶詰を多めに収納することにしました。

車高が高いキャブコンは風の影響を受けやすく、強風時には横転の可能性がゼロではありません。
毎日キャンピングカーに住んでいるからこそ、いざという時に身を守るために、重い物ほど床に近い場所に収納するようにしています。
これは重心を低くする目的でおこなっています。
(ただし降雪時などは重心が重くない方が良いという見解もあります。慣れない降雪地域に長期滞在する見込みがないため、我が家は重心を重くするように収納しています。)

キャブコンならでは!余裕のある収納スペース

トラックベースのキャンピングカー「キャブコン」は普通自動車より車両サイズも大きく、収納スペースもたくさんあります。

そして前項でご紹介した「重いものは下へ」の対になるように、高い場所には軽いものを収納しています。
主に頭上にある収納棚には、タオル類や救急箱、そして乾物類の保存食も備えてあります。
そして救急箱の中には基本的なアイテムと薬類、体温計や湿布類、氷嚢を常備保管しています。
接種をした夏頃、すでに国内の接種が進む上で、解熱剤や湿布タイプの解熱シートが軒並み売り切れ→高額になっていました。
車内に保管しているもの全てにおいて、いざという時のためにローリングストックをしておいて正解だったと感じました。

特に日本一周中は1週間に1度コインランドリーで洗濯するので、タオルは多めに保有しています。
余裕のある収納だからこそ、余裕を持って多めに保有できるのが嬉しいポイントです。

コロナワクチン接種後に「あって良かった」と痛感した装備

冷え冷えな食材を保管する冷蔵庫

キャンピングカーに備え付けられている冷蔵庫&冷凍庫。
冷凍庫はその性能が不十分で…アイスクリームは、溶けるまではいかずとも、ゆるくなってしまいます。
なので冷凍庫は別途車載用冷凍冷蔵庫を導入しています。

しかし冷蔵庫の能力なら、備え付けの物で十分!
そしてこの備え付けの冷蔵庫には、接種前に傾向飲料水はじめとした飲み物、そしてゼリーやプリンなどを冷やしておきました。
当時「副反応は若い人の方が出やすい」と言われていたので、30代の私と40代の夫は念には念を入れて、体調を崩した時に食べたくなるような食料を買い置きました。
特にゼリーやプリン、アイスといった調理せずに食べられる、冷えた食べ物を多めに買っておきました。

特に私の場合、副反応の吐き気で何も食べたくない時にゼリー、アイスに助けられました。

接種後はっきり分かったことは、「キッチンに立って一から調理する元気はないけど、食欲はある。けど買い物に出るほどの体力はない」ということです。

副反応でそのくらいダウンしたので、前もって買い物をしておいて本当に正解でした。
そして保存しておける収納能力の高さに助けられました。

車載用冷凍冷蔵庫が最高すぎる

さらっと前記しましたが、キャンピングカー備え付けの冷蔵庫とは別に、車載用冷凍庫を導入しています。
導入した理由は、備え付けの冷蔵庫だと冷凍機能が不十分でアイスクリームがゆるくなってしまうからです。

以前北海道一周中に車載冷凍庫を搭載していた友人が、北海道限定のアイスを購入してフェリーで帰路についているのを見て羨ましく思ったのです。
これはきっかけがあったら導入して、暑い季節にアイスを!冬はFFヒーターをつけてアイスを!(笑)と憧れていたスタイルです。

そしてこの車載用冷凍庫にはアイス、保冷剤を入れておきました。
副反応による食欲減退のタイミングにはアイスに助けられました。
また保冷剤は接種した箇所がかなり痛んだ時に患部を冷やすと楽になったので、結果オーライ、かなり大活躍しました。

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キャンピングカーのトイレ、シャワーはやっぱり……

我が家のキャンピングカーのマルチルームはトイレ、シャワー完備です。
購入時に絶対条件の装備として考えていました。
これがとってもとっても、助かりました!

むっちゃん
むっちゃん
少し話はそれますが、私たちが車両探しをしていた数年前の昔話です。

キャンピングカーの展示会で大手ビルダーさんに欲しい設備であるマルチルームの相談をしたところ「今時外の施設(コンビニや道の駅、ガソリンスタンドなどを指されているんだと思います)がどこでも使えるので、そんな設備流行りませんよ」と鼻で笑われました。

あの時の屈辱はいまだに鮮明に覚えていますが、あの時に営業のかたの言葉を鵜呑みにして、妥協した車両を購入しなくて良かったと今でも思っています。

ワクチン接種後は、主に微熱の症状が現れました。
しかし微熱の割には初めて経験する激しい頭痛と関節痛、そして吐き気と寒気に苦しみました。
そんな体調では、正直トイレに起きるのも億劫でした。

現在友人宅の駐車場でキャンピングカーライフを送っていますが、“もしトイレがないキャンピングカーだったら”“もし友人宅のトイレをわざわざ借りに行っていたら”……もしもキャンピングカーの車内にトイレがなかったら、接種後の生活はままならなかったでしょう。

それからシャワーの存在も大きかったです。
夫は副反応で悪寒・微熱が続き、体中が痛くなる時間がありました。
この時、シャワーで体を温めたら楽になりました。

車内にトイレ、シャワーがあるからこそ、車内で全ての生活が完結できてとても助かりました。
(結局私たちの副反応は、微熱以上の高熱はでませんでした)

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キャンピングカーのシンク、ギャレー

シンク周辺の台所周りをギャレーと呼び、普段から調理・洗い物の他に、洗顔、歯磨き等、生活で水を使う場面で大活躍しています。

シンクがない車両で車中泊をするかたの場合は、施設のトイレや水道を使うことが多いと思います。
しかし副反応に苦しんだ私たちには車外に出て何かをする体力は残っていませんでした。

こういう生活の細かい部分も含めて、全て車内で完結できる設備が整ったキャンピングカーを選んだ過去の自分を褒め讃えたのは言うまでもありません。

もちろん設備や装備が多くなれば、その数だけメンテナンスは必要になります。
そして不具合も生じやすくなるでしょうが、毎日使っていれば「勿体なくない設備投資だった」と、自負しています。

電子ケトル

「食欲がなくて何も食べたくないけど、解熱剤は飲みたい。何かお腹に入れたい…」という時に、インスタントのスープ類にも助けられました。

毎朝のルーティーンでもある、トイレに起きた時についでにケトルのスイッチをオンをして、極力体を起こしている時間を時短することに徹底しました。
まあそのくらいにはつらかったのですよ……。

そんな感じのライフスタイルなので、ゆっくりトイレをして汗をかいたシャツを着替えている内にケトルが湧くので、カップスープをお腹に入れて解熱剤を飲むタイミングもありました。

電子ケトルを可動させる際の、不自由なく使える大容量の電力があることが大前提ですが、ケトルにも何度も助けてもらいました。

電子レンジ

我が家には珍しく、冷凍食品に頼ることになりました。
キャンピングカーライフ(キャンライフ)を始めて以来、初の冷食です……!
麺とスープだけの冷凍うどん・そばに助けられました。
つらいながらも「最近の冷食って美味しいんだな」と思う余裕がありました。

これをきっかけに、たまには冷食を導入してみるのもアリかな?と、手抜きすることが頭をよぎりました。

FFヒーター

接種したのはまだ7月下旬、8月上旬と、暑い季節でした。
そんな季節にFFヒーター?と思われるかもしれませんが、副反応の悪寒に悩まされて、真夏にも関わらずFFヒーターを稼働しました。

これはシャワーで体を温めたら楽になったので、FFヒーターもいけるのでは?と思い試してみました。
水分を普段より多く摂取しているのと経口補水液に頼り、汗をかいたら楽になりました。

ベッド展開しなくていいバンクベッド&寝起きすぐにダイネットで食事を取れるレイアウト

突然はじまる我が家自慢ですが、うちのキャンピングカーのバンクベッドはかなり高さ空間に余裕があります。
私たちは夫婦ふたりでバンクベッドで横並びに寝ているのですが、ベッドの先端部分でも寝返りも打てるし、体育座りもできるほどの高さを確保できます。
この高さ空間は、他のキャブコンではなかなか厳しいようです。
そしてベッド展開せずにそのまま寝られるバンクベッドも、他のキャブコンではなかなかないそうです。

そしてこのバンクベッドが、副反応に苦しむダウン生活の居住空間の基盤に、大きな存在となりました。
なぜなら
✔︎ベッド展開しなくても、そのまま寝られる
✔︎ベッドをしまわなくても、ダイネットで飲み食いできる
✔︎飲み食いしたものはすぐにシンクで水に浸けておける(洗う気力がなくても大丈夫!)

これは何も副反応に苦しんだから見えたメリットではありませんが、平時に楽ができるということはつまり、つらい時には助けてくれる、ということです。

はっきり言って、購入を決めるまでに100台以上のキャンピングカーを見て、一才の妥協なく「生活しているイメージがわいたこのキャンピングカー」を選んで、大正解でした。

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ワクチン接種後にキャンピングカーライフで「これは……」と感じたこと

その後も接種から数日は、なかなか本調子には戻りませんでした。
特に、続く頭痛と接種場所の痛みには悩まされました。
中でも、腕の痛みは我慢できるものの、微熱程度なのに頭を潰されるような頭痛はつらかったです。
頭痛から吐き気もでてしまい、この数日間が私たちにとっては“魔の時間”となりました。

その反面、キャンピングカーの中では洗濯以外のことが完結できるので、副反応を言い訳に数日グダグダしていたのは否めません……(笑)

キャンピングカーだから、コロナ禍の困難も乗り越えられる

リアルなバンライフでのワクチン接種は、やはり“この”キャンピングカーだから乗り越えられた、としか言いようがありません。

大切なことで伝えたいことなので繰り返しますが、
購入時にこだわりを持って一切妥協せずに「これしかない!」と思える一台を選択したからこそ、このコロナ禍でも快適にキャンピングカーライフ(キャンライフ)を送れていると自負しています。

まだまだ安心して出かけるのははばかられるご時世が続きそうですが、キャンピングカーを上手く活用して息抜きを楽しんでいきましょう!

最後まで読んでくださったあなたにも、素敵なキャンライフを!

ABOUT ME
gatagatagogo
約1200日連続でキャンピングカーに住んでバンライフをしている、リアルな「キャンピングカーライフ中」の、夫婦です。 リモートワークをしながらYouTubeで旅先の様子を発信し、キャンピングカーの楽しさを広めたい思いを胸に、 “キャンピングカー×生活×夫婦=キャンライフ夫婦”の様子をお届します。 【実績:DRIMO、VANLIFE JAPAN、tavi-que、キャンプカーマガジン、カーネル他】