この記事では、雪のない地域で生まれ育った私が、冬の雪国へ車旅した際に実際に使ったアイテムを8個ご紹介します。
ご紹介するのは「困ったから分かる本当に使えるアイテム」なので、搭載しておけば、安心して車旅を出来ると思いますよ♪
※なお、タイヤはスタッドレスタイヤを装着しています
目次
雪だけじゃなく、氷も
雪国への車旅、普段雪がない地域の人は雪があるだけでテンションが上がりますよね。
しかし忘れてはいけないのが、雪国に存在するのは雪だけではないということです。
関東出身の私達。年に1、2度雪が降ることはあっても、雪国のように雪に埋もれて困った経験は数年に一度程度でした。
しかし雪国へ車旅する以上、常に積雪があり降雪もあり、夜間には溶けた雪水が氷と化してしまうことも意識していなければなりません。
ということは、積雪の下に凍結した氷の層があることを想定して走行する必要があり、同時に氷対策も必要だということです。
それでは順番に、日本一周を現在進行形で3年かけて続けている私達が本当に使ったアイテムを見ていきましょう。
スノーワイパー
スノーワイパーの必要性:運転席は絶対。助手席はあれば安心
使用頻度:かなり高かった
積雪がある中をノーマルの雨用のワイパーで走行していました。
積雪=気温が低い、つまり雪がフロントガラスに付着し、どんどん氷化していきます。
私達の場合は走行中に見つけた店舗で急遽購入しましたが、積雪の可能性のある地域を走行する予定があるなら、最低でも運転席部分だけでもスノーワイパーに交換されることをオススメします。
タイヤチェーン
タイヤチェーンの必要性:あると安心。進んで搭載を
使用頻度:ワンシーズンに2回使用
2018年12月、国土交通省が大雪時の「タイヤチェーン装着義務化」を発表し、この規制では、緊急発令時に指定区間をチェーン未装着で走行した場合「車両通行止め区間」を走行したものとみなされ、道路法に基づいて6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられることとなります。
現段階で「こういう状況の時に発令される」というのが明確ではないので、雪国エリアを走行予定であれば積載しておくと安心だと思います。
また、タイヤチェーンはいざという時に突然装着しようと思っても出来ません。晴れて雪がない道路で何度か装着の練習をしておくのがベター。
保温シート
保温シートの必要性:タイヤチェーンとセットで準備を
使用頻度:ワンシーズンに2回使用
タイヤにチェーンを装着する際は、片膝をついて寒い中の作業になります。
手はかじかみ寒い中、上手くタイヤチェーンを装着出来ずに焦ります。作業する足元は温かくしておく、心して装着出来る下準備として作業場所にシートを敷きましょう。
また、100円ショップでも類似品の取り扱いはありますが、私達は実際に使ってみたところ薄手の物だと体力を奪われました。少し高くても、厚手の保温性の高い物を用意しておくと安心です。
ビニール長手袋
長手袋の必要性:タイヤチェーンとセットで、あると心置きなく作業できる
使用頻度:ワンシーズンに2回使用
こちらの手袋はタイヤチェーン装着時に使いました。
寒い中の作業は長袖での作業になると思いますが、タイヤホールで袖が汚れるので長い手袋で服と指先をガードできるこのタイプがオススメです。
伸縮式スコップ
伸縮式スコップの必要性:あったほうが良い、通年通して使えるシーンが多い
使用頻度:1年に数回
私達は雪でスタックしてしまった時に、雪の除去と氷を叩き割るのに使いました。
使わないだろうと思いつつも、たまたま出来心で積載しておいて助かったアイテムです。
その後も駐車場の土(が粘土質だった上に降雨があり)でスタックした際にも使いました。
また友人の話ですが
「雪国で車中泊をした際にキャンピングカー周りの雪だけ除雪してもらえずに雪に埋もれてしまった。スコップを積んでいれば良かった」という話を聞いた時に、なるほど駐車している車を傷つけないようにギリギリまでは除雪しないだろうから、自分達で脱出できなければならないんだと感じました。
スタック脱出ラダー
スタック脱出ラダーの必要性:かなり強く積載をオススメ
使用頻度:1年に3回使用
突然ですが、さぁ問題です。スタックする場所はどこでしょう。
私はスタックは砂地で起るかと思っていました。
しかし雪でもハマるし、何と駐車場でもハマるということが判明しました!
一度目は正当に登り坂の雪道で動けなくなりました。
二度目は北海道の走れる砂浜で動けなくなりました。
そして三度目はつい数日前、地面が土の駐車場で動けなくなりました…(リアルタイムすぎてビビるレベルです)
そしてキャンピングカーくらいの車重になると、普通車と異なり大の大人の男性が2~3人集まって車体を押しても、車体はビクともしません。
助けを求めるのはロードサービスやJAFになるので、これは絶対的に持っていないとダメだと感じた1年となりました…。
もし購入前にハマってしまった場合、最悪厚手で長めのタオルがあると多少役に立つと思います。
軽度のハマりでタオルを使ったことがありますが、発進後すぐに停まってしまうとまたハマってしまうので、最悪そのタオルの回収はできないことも想定しておいた方が良いかもしれません。
(砂浜に砂まみれのタオルが何枚もあり、過去の人の焦りを痛感しました。でも到着してきれいな景色が目の前に広がると、そんな光景は視界に入ってこないものです…泣)
牽引ロープ
牽引ロープの必要性:あると安心。進んで搭載を
使用頻度:1年に2回使用
スタック用の脱出ラダーでもどうしようもない時は、誰かの力を借りるのも手です。
私達はたまたま助けてくれる人手があったので、牽引ロープで引っ張ってもらいました。
寒冷地用ウォッシャー液
寒冷地用ウォッシャー液の必要性:本州でもこのウォッシャー液で良いと思う
使用頻度:比較的使う
寒冷地用ウォッシャー液もあった方が良いアイテムのひとつです。
窓ガラスを毎朝拭いたり、汚れるたびに拭き上げるかたには不要かもしれませんが、我が家運転中の窓の汚れに神経質な夫が運転してくれるので、比較的頻繁に使用しています。
凍ってしまわないので、容器の破損の心配もありません。
シェード
シェードの必要性:あると暖房効率が高くなる
使用頻度:ほぼ毎日使用
シェードがあるのとないのとでは、車内の暖房効率が全く異なります。
ないと冷気の風を感じる体感ですが、シェードをすると荷室の温まりも早くなるのでオススメです。
援農キャラバンでの実体験
あまり色々な物を増やしたくないバンライフ…
しかしそんなミニマムな妻とは裏腹に色々試してみたい夫…
そして何より、女子顔負けの末端冷え性&アホみたいに寒がる夫…
この冬、みかん農園さんで援農キャラバンをさせていただくことになったので、電熱ベストの実力をはかってみることにしました!
写真のモデルが妻。
分かりづらいですが、木に登ってみかんを収穫中です。
「高いところ恐い~、崖から落ちるー!」なんて小さな悲鳴を上げながらも仕事となると苦手な高いところにも登り、冷静にみかんを収穫しています。
みかん畑は基本山の上です。
平地と異なり、天候も変わりやすい。
そして日中日が差すと温かい…からの、日が当たらないと一気に10度近く気温が下がるという、この山の天気は極悪です。
電熱ベストで冷え知らず
特に寒がりの夫。
その時の状況を口に出す夫。
寒ければ寒くなくなるまで「寒い寒い」煩い。
(そして自分で寒くならないような対策はイマイチ出来ないと感じ取る妻は、カイロを用意したり靴下を重ね履きをすすめたりするのです)
しかしこの冬、電熱ベストが我が家に来ました!
モバイルバッテリーはじめ、電源機器の充電はもはや夫の趣味(?!)
モバイルバッテリーで稼働する電熱ベストは、夫が勝手に準備するので、妻のストレス知らず!(←これ地味に重要事項)
実際に着用して温かく作業出来ている上に、何だかんだベストが来やすいのか、キャンピングカーの室内でも愛用中…
ベストの稼働、着用の感じと援農キャラバンの様子はぜひYouTubeでご覧下さい。
まとめ
以上、3年キャンピングカーで暮らしながら旅する私達のバンライフ、キャンピングカーライフの冬の味方アイテムのご紹介でした。
いざという時をすでに何回も迎えている我が家の大活躍アイテム9選、参考になればと思います。