この記事は、バンライフ、キャンピングカーライフに憧れる方からよく頂くお金に関する質問をまとめました。
・1ヶ月いくらあればバンライフ出来るのか
・食費やガソリン代など毎月の出費はいくらか
・分かりづらいけど気になる保険料や税金をどう支払っているか
を順番にご紹介させて頂いています。
目次
長期リアルバンライファーに届く、気になるお金の話
家を断捨離してキャンピングカーで670日以上日本一周している私達ですが、バンライフしている期間も長くなりよくサイトの読者様・YouTubeの視聴者様から同じ質問を度々受けることが増えてきました。
そこで今回は、聞きづらいであろうお金に関する質問をまとめました。
食費やガソリン代など毎月の出費は勿論のこと気になる保険料、税金、等々、いくらくらいで、どう支払っているかご紹介します。
移動型バンライフでひっ迫する、車体部分の出費
キャンピングカーの運転席部分の出費=ガソリン代
車体部分の出費は積み重なると、何かとボディーブローレベルの出費になります。
そして月の出費の約半分をしめます。
ガソリン代は出費の中でも一番大きな出費です。
我が家の場合は車の燃料として、そして居住空間である荷室のFFヒーター、室内から稼働出来る発電機も同じ燃料タンクのガソリンを使います。
給油は2~3日に1回しており、防災面(他多方面)で考えた上で「ガソリンは半分以下にしない」を心掛けています。
我が家のガソリンタンクは満タンで80L給油出来ます。
その時々で左右されますが、ガソリン代が高値の時は一度の給油で本当に目が飛び出るくらい驚く事もあります。
参考までに、エンプティーランプがついてガソリンタンクにほぼ空の状態で給油すると、一度の給油で10,000円をゆうに超えます。
余談ですが、我が家の場合はキャンピングカーの積載量とタイヤ事情を前提に、エンプティーランプがついてから確実に50㎞は確実に走れます。
※最大80㎞走れましたが、これはあまり参考になさらず無難に給油して下さいね。
(参考動画URL;
【キャンピングカー検証】キャブコンの燃費と、エンプティーランプから何キロ走れるか検証してみる!【日本一周VANLIFE夫婦】
https://www.youtube.com/watch?v=__F_Nf_LHdc)
気になる出費、我が家の一カ月あたりのガソリン代は平均すると約7万円です。
少しでも燃費が良くなるように、急ブレーキ・急発進などにならないように、いつも安全で安定した運転を心掛けています。
ちなみに町中走行で6~7km/L、高速道路走行だと7~8km/Lの燃費になります。
我が家のキャンピングカーは「ハイエースの中でも一番エンジンが非力だ」と有名なエンジンと同じ2000㏄のエンジンにも関わらず、ガソリン車で2駆の車体です。
これに1年分の荷物を載せて、家を再現した装備を載せているので、かなり燃費が悪いと考えられます。
キャンピングカーに詳しい方には「よくその車体でそこら中に行ってるなぁ」と言われる(もとい、呆れられる)事が多いです。
余談ですが、ガソリン代は過去に最大で約10万円かかった月もあり、これには今でも恐怖の思い出です…。
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バンライフ最大の恐怖は突発的な故障・不具合にかかる出費
中古車は壊れやすい?
我が家の場合中古キャンピングカー購入しているので、新車よりも不具合や劣化が起きやすいと考えています。
そしてキャンピングカーの修理関係は普通車と異なり手間が掛かるので工賃も高いです。パーツが珍しく海外から取り寄せの為、すぐに修理出来ない場合もあります。
こういった不具合の時は、一体全体いくらの出費になるか想像もつかずにハラハラします。
中古車の場合、前オーナーさんの保管状態がかなり影響されると思います。
現に中古キャンピングカーを購入する時に特に気になったのは、長期間同じ場所で動かさずに保管されていたようで、タイヤに癖がついてしまっていた点です。
タイヤは動かさないとタイヤ内のワイヤーが変形して、それがバースト事故などの原因にもなりかねないので、タイヤの状態を見て必要があれば、購入後まずは新しいタイヤに交換されることをお勧めします。
ちなみに車内はほぼ使われていなかった様で、水回りのパッキンもとても綺麗で、全体的に目に見える劣化はなかったのがすくいです。
いかんせん初めてのキャンピングカーで日本一周をする訳ですから、ビルダーさんに「安全な運転と安心した生活に必要な、劣化している部分を交換して欲しい」と依頼した所、劣化が少なくとても綺麗な状態だとお墨付きを頂きました。
中古キャンピングカーを中古ショップで購入しても、可能であればビルダーさんにご挨拶されると良いかもしれません。私達はそうしました。
最初のご挨拶は気まずさがありましたが、車両のことで困った時に一番頼れるのは、やはり生みの親のビルダーさんかなと思います。
実際に中古で購入された方で車両トラブルに見舞われ、どこで修理したら良いのか質問を頂く方がいらっしゃいますが、他のビルダーさんでは精通していない仕組みなどもあると思います。
なので例え別店舗で中古で購入されたとしても、ビルダーさんにご挨拶しておいて、万が一困った際には頼るのが…初心者にはベターだと思います。
中古購入して起った不具合
ちなみに購入してから2年が経過しました。参考までに今まで発生した不具合を挙げておきます。
といっても個体差はあると思いますので、中古車購入時に「後々ここがダメになって追加出費が必要になるかも」程度の参考になればと思います。
いずれも劣化が原因の不具合です。
- ベンチレーター(換気扇)のパッキン劣化→雨漏り
- 冷蔵庫の扉の変形→冷やす能力の低下
- 温水タンクのコード断裂→温水を作れない
- 水を汲み上げるポンプの故障→水が出ない
最近「中古キャンピングカーを購入して失敗した」というお話しや「中古キャンピングカーの購入を考えている」というお話し・相談を受ける機会が増えてきました。
中古キャンピングカーを購入する前に、確認するべきポイントを紹介している動画を併せてご覧下さい。
定期的に必要なオイル交換
キャンピングカーのオイル交換
毎月の出費ではありませんが、オイル交換の出費月にはボディーブローになる出費となります。
というのも、我が家の場合だいたい3カ月に1回オイル交換をしています。
私達のバンライフのスタイルは移動型バンライフで、日常生活の中に旅が存在するスタイルです。基本毎朝違う場所で朝を迎えます。
という感じでキャンピングカーを毎日稼働していて、1日半で約700㎞走ることもあり、通常使われる世間一般的なキャンピングカーよりもかなりハードな使い方をしています。
オイル交換は走行距離10,000kmごとされる方も多くいらっしゃいますが、
- 日常的に使っている(酷使している)
- 交換するオイルは安価な物で良いので
- その変わり頻繁に5,000㎞を目安に交換するのが良い
オイルの専門家が教えて下さったので、それを遵守しています。
サイクルが短いと思われるかもしれませんが、長く不具合少なくエンジンに動いて欲しいので、メンテナンスと考えて5,000kmにしていますが、実のところオイル交換を受け入れて下さる施設がないと、5,000kmを越えてしまう時もあるし、確実に交換出来る場所で5,000kmに届かなくても交換しておくこともあります。
しかし車体のオイル交換は自分でやるのは何かと大変で、キャンピングカーのオイル交換を行ってくれる店舗も数少ないのが現状です。
全国展開のO社では、キャンピングカーの車高と車重を受け入れられるピットがほぼないと断られたのと反面、別のT館ではトラックの作業に慣れているようで、キャンピングカーでも受け入れてくれました。
そういう経験があるので、交換出来る場所でやってもらうようにしています。
気になる一度にかかるオイル交換費用は4,500円程度ですが、これは店舗によって差があるので、一概には言えないので、参考までに。
ちなみに差が生じるのは、工賃の他に、取り扱うオイルの値段によって差があります。
ソーラーパネルがない我が家の命綱、発電機のオイル交換
さて我が家には自慢の設備がいくつかありますが、その1つが発電機です。
発電機を稼働させれば車内外両方で電気を使えます。
災害時に電源供給者としてお手伝いにうかがった時には、キャンピングカーの能力に涙される方も多数いらっしゃいました。
そして発電機のオイルは車体のオイルとは異なり、簡単に自分で交換出来ます。
オイル交換の作業方法はまた後日別にご紹介させて頂きますが、用意する物も数少なく安価に揃えられるので助かります。
オイルは車専門店で購入し、工具も2~3個用意すれば、あとは自分で交換出来ちゃいます。
ちなみに発電機の稼働時間は、パネルで分かるようになっています。
発電機使用80時間を目安と言われていますが、これも交換出来る場所を提供して頂けた時に作業する為、80~100時間程度で交換しています。
バンライフ中の食費や税金など、生活費のお話し
ここから先は、一カ月あたりの我々人間の生活に必要な出費事情になります。
コインランドリー代
コインランドリーも(金額的な)当たりハズレが大きいです。たまにタイミングよく新店オープンセールをやっている店舗を訪れると、半額サービス等と出会えます。が、そんな嬉しいタイミングはそうそうないので、1回の洗濯代が1,500円程度かかります。
我が家の場合は一週間に1回、まとめて洗濯しますので、だいたい一カ月あたり1,500円×5回=7,500円掛かる計算になります。
最初の頃は洗濯だけで乾燥機は使っていませんでしたが、湿気が多い時、車内を潤したい時…その時々で乾燥機を使用しています。
車内が湿気で傷むのを防ぐ目的です。が、やはり本当は洗濯だけにしておきたいのが心の声です。
1ヶ月バンライフするのに必要な食費&日用品
食費含む日用品は併せて、月に約4万円程かかります。これは家の中で食べる物、人と会った時の外食費、日用品の合計です。
不思議なもので、日用品はなくなるタイミングが同じなので、まとめてドカーンとした出費が数カ月に1回きます。
また旅を始めた最初の頃は食費をとても抑えていましたが、今は体調と相談してその土地・その季節じゃないと食べられない物を楽しむようにしています。
そして日用品は計画立てて購入出来るので、愛用している全国展開のスーパーでポイントが付く日に購入しています。
ちなみにお風呂台は、有名だったりどうしても入りたい温泉には入りますが、基本的にほぼ掛かっていません。
詳しい話は↓この記事をあわせてご覧下さい。
家を断捨離して日本一周するヤツは脱税している?税金諸々のお話し
「家を断捨離して、中古キャンピングカーで日本一周している~」という所をかいつまんで「脱税してるの?」「車庫飛ばしじゃん?」「金なくて車両保険なんか入ってないだろ」と心ない言葉を浴びせられることがありますが、そんな訳なかろうが!と、ここでまとめて否定&怒っておきます(笑)
結論から言ってしまうと、全てやるべき事はやって、納めるべき物は納めています。
質問&攻撃には住民税、健康保険、国民年金(ポイントがつくカード払いもある)、車両保険が含まれると思います。
ちなみにこれら、まとめて納めると安くなる物もあり、手間を省く目的もあり、極力まとめて納めています。
なので、そのタイミングが来たらドーンと貯金がなくなっていく感じですね…
実際、現在はまだまだ月の収入が安定しないので「無職のヤツが」と言われてしまうのでしょうが、ちゃんと国民の義務を果たしているので胸を張って、旅をしながら出来る仕事を探して手に職つけて、体が自由に動く内は旅人生活を続けていきます。
そして車庫です。
実際私達の(皆さんの目に見えない部分の生活も含め)旅のスタイルが車庫飛ばしに該当しないか確認済みで、何も問題ないとお墨付きを頂いています。
家を断捨離してキャンピングカーライフやバンライフをされている方で、少なくともこうして不特定多数の方の目に留まる場で発信している方の多くは、そういった手続きをちゃんとしているのではないかと思います。
そしてこれから家を断捨離して旅人になりたい方で不安な方は、行政等の窓口で分からないことは質問されてみて下さい。
自治体によると思うし、管轄する都道府県によって差もあると思いますので、ここでは一概に「大丈夫」とは言えません。不安が残らない形で旅を楽しまれて下さいね。
まとめ
さて、順を追って月の出費をご紹介させて頂きました。
我が家メンテナンスから食事まで生活に必要な物事を行う為には、一カ月約20万程度が必要です。
ガソリン代だけを取り上げると、燃費が良い車体、積載量を抑える、あまり長距離移動しない、そもそもキャンピングカーでなければ、普通車でのバンライフであれば出費はもっと抑えられるでしょう。
しかしそこは夢のつまったキャンピングカー。と、格好良く言いますが、持病の兼ね合いで絶対このキャンピングカーじゃないといけなかったという理由もあります。
家同様に快適でノンストレスで、更に楽しめる秘密基地、バンライフにはお金では買えない経験という魅力がたっぷり詰まっています。
皆様も素敵なくるま旅生活をお楽しみ下さいね。