この記事は、
キャンピングカーにトイレって実際どうなの?
車外の施設トイレを使えば良いから、必要ないだろ。
メンテナンス面倒くさそうじゃん。
汚くて臭そう。
なんて声を一挙解決に導く内容になっています。
目次
トイレ否定派は、トイレが恐い?

トイレ関心度の低さ
キャンピングカー購入にあたり、よく「キャンピングカーのトイレ、必要?不要?」が議題に上がります。
実際のキャンピングカーオーナーさんの声から、トイレへの関心度が11位(シャワーへの関心度が13位)と、その「重要視度合い」が低いのが分かります。
そこで、キャンピングカーオーナーさんの内、トイレを搭載していない方に「トイレが不要な理由」を訪ねました。
車内シャワー不要派の声
キャンピングカーオーナーさん30人に「なぜ車内にシャワーが必要ないのか」聞いたところ、実に30人が「トイレは道の駅やSA、コンビニを使えば良い。(シャワーは旅先で温泉に入るから車内には要らない)」という回答でした。
これは実に面白い結果だと思います。
流石、衛生意識の高い日本は全国的に、トイレ・入浴に困らないことがハッキリと分かりました。
そして実際に日本一周をする前にN-boxで車中泊しながら旅をしていた頃、トイレがなくて困ったことはほぼありませんでした。
それもそのはず、日本全国に道の駅始めスーパー、コンビニ、公園などが一定の距離にあるので、トイレに困ることはほぼないと言えるのでしょう。
(広大な土地を誇る土地はまた別問題だと思います)
トイレがあることで“困りそう”とイメージされること
そもそも、トイレは不要と回答した30人中28人は「トイレ=メンテナンスが面倒くさそう」という声がほとんどでした。(2人は「車内空間が狭くなるのが嫌」という理由でした。)
そして28人中、実に28人全員が「処理や後片付けがなければ、トイレも良いと思うけど…」という曖昧な回答だったのです。
そこで今回はトイレ使用後のメンテナンスやトイレの使い方・トイレのお話しの全てをさせて頂き、キャンピングカーのトイレ設置の重要性を説きたいと思います。
トイレがあるメリット

メリット
「車内にトイレがあって良かった~」と心底思い、トイレがあることを自慢したくなった体験をあげます。
- いつでもトイレに行ける
→雨降る渋滞の車列の中、茂みに入っていく子供と女性を見た時に「あぁ、車内にトイレがあるって大きいな」と感じた - 外の天候を気にせず行ける
→寒い季節、トイレに行って車内に戻るまでにまた寒くなってトイレに行きたくなった経験があるので、外気温気にせず車内でトイレ出来るのがありがたいと感じた - 時間帯を気にせず行ける
→夜間、早朝はこんな私でもひとりでトイレまで行って帰ってくるのはドキハラもんです。行きたい時に車内トイレに行けるので、ストレスを感じない
こういう場面に出くわして自分も経験しているので「あぁ、車内にトイレがあって本当に良かった」と純粋に思うのです。
トイレは必要?不要?
では、キャンピングカーにトイレ必要?不要?という議題です。
これにはハッキリ言って、ライフスタイルによって異なるので、答えは人それぞれでしょう。
我が家にトイレが必要な理由は、持病の兼ね合いでいつでもトイレに行ける環境を作りたかったからです。
また、観光先でのトイレがない(汚い)、混雑してる、はたまた工事中で使えないなど、周りの状況に左右されずに使えるのは、嬉しいです。
導入理由は持病の兼ね合いでしたが、雨の中、又はお酒を呑んで酔ってる時、外のトイレに行くのが面倒な時にはハッキリ言って“楽”です。
一方、トイレを使わない人の考えに、使用する事で、キャンピングカー売却額が下がるのを気にする方もいらっしゃるようです。
他に実際にトイレ処理が面倒くさい、臭いが気になる等あるようですね。
売却額は私にはどうにも出来ませんが、トイレ処理が面倒、臭いが気になるという心配は簡単に解決出来るので、解決方法を順番にご紹介します。

トイレの種類を知って、自分にあったトイレを設置しよう
まずトイレ設置にあたり重要なのが、どういうタイプのトイレを設置するか、ということです。
そこでメンテナンスが必要で安価なトイレから、メンテナンスほぼ不要で高価なトイレまで、一挙紹介していきます。
比較的安価なポータブルトイレ
ポータブルトイレは、持ち運びが出来る大きさ・重さのトイレです。
持ち運びが出来るので、必要な時だけ積んで、使わない時には降ろせるのがメリットです。
キャンピングカーに限らず、普通車にも積んでおくことが出来ます。
最初はトイレは要らないと思いキャンピングカーを購入した後に「やっぱり欲しい」と思った時にはこれを搭載出来ます。
したものがバケツに溜まるタイプの物です。走行中にチャポチャポいいそうですが、安価な物も存在します。
渋滞などいざという時に使用して、すぐに捨てられる状況にあるなら使えそうです。
サイズ;幅391×奥行461×高さ340mm
重量約2.4kg
手動式水洗タイプの物なので、したものがタンクに落ちて汚物の跳ね返りの心配がありません。
連続33回使えるのも大容量でオススメです。
サイズ;幅383×奥行427×高330mm
重量:3.3kg
洗浄水タンク容量; 15ℓ
汚水タンク容量;12ℓ
連続使用回数(目安);約33回
カセットトイレ
汚水タンクが取り外しできるカセット式となっているため、カセット式トイレと呼ばれます。
ポータブルトイレは持ち運びが出来るスタイルを指しますが、トイレが設置されており取り外せないタイプの物もあります。
いずれも汚物が溜まるタンク部分を取り外せる物をカセットトイレと呼びます。
電気が必要で高価な密封式トイレ

(出典;RV Land)
自動ラップ式ラップポンは自動ラップ式排泄処理ユニットを搭載したポータブルトイレで、排泄物を毎回自動で密封することが出来て臭いも逃がしません。
オムツ同様燃えるゴミで処理出来るのもありがたいですね。
ただしラップポンのゴミを密封するために熱圧着を行うため、電源が必要になります。
ラップポンでは停電などで電源が確保できない場合にも対応出来る様に、リチウムイオンバッテリーや車のシガーソケットに接続して使用出来るタイプの物もあります。
現時点では電装系の工事が必要なタイプがキャンピングカー搭載ラップポンの主流になっている様です。
キャンピングカーのトイレ処理について

トイレの使い方
キャンピングカーのトイレが設置されている場所は、マルチルームと呼ばれる物置が多いようです。
マルチルームと呼ばれるくらいなので、その使い方はオーナーさんによって実に様々です。
ちなみに我が家のマルチルームでシャワーも使っているので、防水処理された部屋となっています。
うちのトイレは固定式ですが便座を回転させることが出来ます。
【シャワー利用時】
【トイレ使用時】
ですからトイレを使用する時とシャワー室として使用する時で便座と壁との空間に余裕を持たせることが可能です。

ブラックタンクの取外し方
まずタンクの取り外し方からです。
①鍵を使い扉を開けます。
②するとブラックタンクが見えます。
③タンク下にある黄色いレバーを引くと引っ張ってタンクを引き出すことが出来ます。
さあ、処理です。
排水場所は、家のトイレやRVパーク等の汚水升などです。
よく「どこで排水処理するのか」と質問されますが、私達は断られるのを大前提に、利用施設・宿泊施設で「処理をさせてもらえないか」確認します。
というのも、車旅を受け入れてくれる施設のRVパークでさえ、全施設でブラックタンクの処理を受け入れてくれる訳ではありません。
しかしRVパークに限らず、利用施設・宿泊施設でダメ元で訪ねると、3回に1回は「ご自分でやるならどうぞ」と許可下さる施設も多いです。
①まずブラックタンクの排水ベントの丸い蓋を外します。
②そして排水します。
③ダバダバと排水が散るように出ててしまって脚に付いたり、周りへ散ってしまうを防止する方法があります。
それは写真のタンク左上にある黄色いボタンを押しながら排水するということです。
このボタンを押すことで空気の流れが上から下へ一方向になるのでスムーズに排水されます。
④排水後、何回か水を入れてタンクを振ったりして洗浄させます。(これはお好みで…)
⑤少し水を入れておき、キャンピングカーのタンクスペースに戻して、処理は終わりです。
⑥車内からブラックタンクに落ちるように溶剤を入れておきます。
(この後に詳しく紹介します)
ブラックタンクの処理が一段と楽になるポイント
ここで処理を楽にするポイントです。
それはズバリ、ブラックタンクに落ちるようにするのは、おしっこだけにするということです。
まずトイレットペーパーは、タンクにいかないように燃えるゴミで処理するのが良いです。
そして大もそのままトイレにはしません。
ブラックタンクに行くのは、おしっこだけにします。
これだけで、劇的にブラックタンクの処理が楽になります。
ブラックタンクの排水口はとても小さく、中に入った大とかトイレットペーパーはタンク外に出しきれません。
これが処分するときに苦労する原因になっていると思います。
- トイレットペーパーは燃えるゴミで
- 捨てる時は黄色いボタンを押しながら
トイレ処理は簡単
トイレを使えば汚物タンク(以下愛称のブラックタンクと呼ぶ)には必然的に汚水が溜まります。
一定量溜まったら、その中身を処分しなければなりません。
このタンクの中身を排出する工程が、トイレ反対派の面倒なポイントとなっています。
しかし実際のところブラックタンクの処理は、ポイントさえ知っておけばとても簡単です。
そして読者の方が気になるのが、汚水を処理する場所でしょう。
基本お家がある方はご自宅で処理が出来るでしょうが、日本一周中の私達はトイレ処理は毎回交渉です。
汚水タンクをブラックタンク、生活排水をグレータンクと呼びますが、このどちらも処理してくれる有名な場所がRVパークです。
しかし公式HPを確認すると、全RVパークがブラックタンク・グレータンク処理を受け入れてくれる訳ではありません。
そして私達の場合トイレの使用回数も多く、数日に1回は処理をしたいのが本音です。
そこで私達は、立ち寄ったスポット(RVパーク、湯YOUパーク、Carstayステーション、ガソリンスタンド)で処理をさせてもらえないか交渉することもあり、そこで許可をもらえたら、その場でトイレないしは外の汚水升をお借りして、処理させてもらっています。
基本的には“本来の使い方をさせてもらった上で許可を頂ければ”というスタンスですね。
今のところザックリと3回に1回は許可をもらえています。
読者の方からキャンプ場で定期的に下水を使わせてもらえるサービスがあると教えて頂きました!
決まった範囲を移動する方には良いサービスですね♪
トイレの匂い問題は、悩むことじゃない

トイレの相棒、バイオ溶剤
ブラックタンクの内容物を処理したら、最後にシャンプーとリンスと呼ばれる薬剤を所定量を入れて完了です!
これはバイオの力で汚物を分解してくれて、臭いの発生も防ぎます。
シャンプー液
ブラックタンクに入れる溶剤です。
色は青で、トイレ用品と分かる香りです。
- 内容量:1.5L
- 使用回数の目安:10Lタンク/約25回分、20Lタンク/約12.5回分
- 使用量目安(1回):10L/2Lの水に60ml、20L/3Lの水に120ml
- 有効消臭期間:約4日間
リンス液
水洗の水を入れる箇所と同じ箇所から入れておく溶剤です。
色はピンクで、トイレ用品に使われる系の香りです。
- 内容量:1.5L
- 使用回数の目安:10Lタンク/約15回分、20Lタンク/約7.5回分
- 使用量目安(1回):10L洗浄水/100ml、20L洗浄水/200ml
キャンピングカーのトイレ用品はキャンピングカーショー・フェアでも購入出来ることが多いです。
ショーやフェアで購入すると、多少安くなっていることがあります。
なので我が家では年に何回かはショーに出向き、ショーを楽しみつつトイレ用品を調達しています。
さあ、キャンピングカーのトイレ処理、いかがだったでしょうか?
結構簡単でしょ?
トイレがあると時・場所関係なくストレスなくトイレが出来るので、旅の行動範囲が広がるので、嬉しい限りです。
私としては、キャンピングカーの中でもトップクラスのオススメアイテムです!

その他アイテム
さて、おしっこの処理が簡単というご紹介をしてきましたが、ここからは大やウォシュレットなど、トイレに関係するオススメアイテムのご紹介になります。
ご自分だけでなく、ご家族にも優しいストレスフリーの車旅のお供になります。
大 時の用品
さて、我慢出来ない、大。
ちゃんと車内で出来る上に、楽に捨てられるのでご安心下さいね。
我が家で使っているオススメが、こちら。
ポイレット
常に積んであり、1年間で大体20枚くらい使いました。
封を閉めてテープをすれば臭いは気にならないし、燃えるゴミで処分出来るので楽です。
ペットシート
ワンちゃんと車旅をしている方は常に車内に積まれているであろうペットシートは人間用よりも安いので、使いやすいかもしれません。
ただしトイレに設置した後の回収が大変なので、トイレの中にビニール袋を被せ、その中にぺットシートを敷いて使うのが良さそうです。
ウォシュレット
大人のオムツ
私は普段の旅先でトイレがなさそうな場所、長時間歩く時、キャンピングカーを離れる時には必ずしています。
持病の兼ね合いでトイレを我慢出来ないので、マストアイテムです。
また災害時を想定して大人用オムツに慣れておくと良いとも考えています。
履くタイプとナプキンタイプがありますが、私はパンツスタイルなのでナプキンタイプを愛用しています。
まとめ;それでもやっぱりトイレはオススメ
いかがだったでしょうか、キャンピングカーのトイレ事情。
ポイントさえ守れば、実に楽でストレスなく大活躍してくれるアイテム、トイレ。
防災面も考慮して、ぜひ搭載をオススメしたいと思います。
また購入前にご家族の同意が得られにくい時にも大きなアピールポイントとなることと思います。
- 大と小で使い分ける
- 大は直接しない
- トイレットペーパーは燃えるゴミで
- 溶剤を使う
- 黄色いボタンを押しながら
実際に廃棄する際に気をつける点を含めて、動画を撮りましたので、ご覧ください。
▶最新・キャンピングカーのトイレの動画をYouTubeで観る◀
